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image〓〓1:主な研究結果
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image 本邦においてこれまで学術研究として実施されることがなかった、ゲイ・バイセクシュアル男性の精神的健康に関する質問紙調査をインターネット上にホームページを開設して実施した(研究参加者n=1,025)。その結果、異性愛者を装うことによるストレス―異性愛者的役割葛藤を強く感じている者ほど、抑鬱、特性不安、孤独感、自己抑制型行動特性が有意に高く、セルフ・エスティームは有意に低かった。また全体の68%が強い不安傾向であった。36.4%は抑鬱発現の前段階である軽度の抑鬱であり、強度の抑鬱とあわせると全体の50.3%は抑鬱傾向であった。特性不安、抑鬱に加えて孤独感においても一般集団と比較すると有意に高く、セルフ・エスティームは有意に低く、全般的に精神的健康を悪化していることが明らかとなった。
image また、生育歴におけるライフイベントとして自殺念慮、自殺未遂、いじめ被害の実態などが明らかとなった。全体の64%がこれまでに「自殺を考えたこと」があり、15.1%が実際に自殺未遂の経験があった。さらに性的指向に関わる自殺未遂は全体の6.4%であることが明らかとなった。また、全体の69.7%がこれまでにいじめの現場において「ホモ・おかま・おとこおんな」といった性的指向に関わる言葉によっていじめが行われていることを目撃しており、59.6%は実際にこれらの言葉によるいじめ被害があった。また、こうした言葉以外の一般的ないじめ被害は全体の82.7%であることが明らかとなった。
image 本研究により、ゲイ・バイセクシュアル男性の多くは同性愛に関して差別と偏見がある社会の中で、多大なストレスを抱えていることが明らかとなった。また、生育歴におけるいじめ被害なども現在のメンタルヘルスにと関連があることが明らかとなった。
image ゲイ・バイセクシュアル男性のストレスを軽減するために、それに寄与する学校教育現場における性教育や、心理カウンセリングの提供が今後必要であろう。

image 本稿は、主に、「日本思春期学会」「日本グループダイナミック学会」「日本エイズ学会」での発表内容に沿って構成され、版権は各学会に属します。引用・転載はご遠慮ください。
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