QUEER AS FOLK

今年の2月後半からこちらの民法テレビ局でやっていたドラマが今回ビデオとして発売された。ちなみにこれは「18禁」になっている、これがテレビで放映されてたんだからどんなに過激だったかご想像つくであろう。話の舞台は「第二のゲイ中心地」といわれているイギリス北西の都市「マンチェスター」。スチュワート(写真1右)、ビンス(写真2左)、ネイソン(写真3)の3人各々の恋愛模様をバックに繰り広げられるゲイ(QUEER)の世界を「普通の」視点で (国民=FOLK)描いた秀作エンターテイメントである。

過激な乱交シーンやトイレでのセックス(ちなみにイギリスでは勃起していないペニスは放映してもいいのでおいしいシーンも多数ありっ!)、ドラック、そして5秒毎に「汚い言葉」を叫ぶなどその過激性はなかなかなものだった。(ちなみに冠スポンサーはその「過激さ」に2話で降りてしまった。。。)
 
しかし、最初の頃はどの新聞も(あのタイムズでさえも)紙面を一面割いてその局側の放送に踏み切った姿勢を「よくやった」と賛えていた。この背景には現在国会で議論されている「ゲイの承認年齢を異性愛者と同じ16歳に下げる条例」の難航や、イギリス国会議員(多数)やジョージ・マイケルなどのカミング・アウトなどがある。すべては「ゲイの人権」を主張し男女間のものと平等に扱ってもらいたいという気持ちの現われなのである。
 
そのうち、その内容がさらに過激になるにつれて今度は我々ゲイサイドからの「悪評」が現われ始めた。あまりにも「ゲイのステレオタイプ(典型的なスタイル)」しか描いていないのでまだ認識の浅いゲイの世界、下手すれば「みんながこんな事をしているのか」と思われてしまうかも、逆に変なイメージが付いてしまうのでは?というわけ。(あとこのドラマには日本人の男の子も登場し、彼の役は「コールボーイ(売春夫)」で「日本人は金が好きだから。」なんて言われてるもんだからちょっとアジア方面の評判もイマイチだった。)
 遊び人のスチュワートとミスターまじめ君(?)ビンスは幼馴染み。昔から二人は「気になる存在」同士だったが、今まで何も関係がないまま。ネイソンは若干16歳の高校生、「ゲイ」に対する好奇心一杯でゲイストリートに行った彼が初めて逢った(そしてセックスした)のがスチュワートだった。ビンスとネイソンはスチュワートに夢中。だけどスチュワートはそういう関係じゃ物足りない。(彼はドラッグ、複数、パソコンなどで遊びまくっている。)そんな中、友人の死(ドラッグによる)、そして父親としての自覚(スチュワートはレズビアンのカップルに精子提供して子供も作っている)ネイソンのひた向きさ、ビンスの純粋さ、などからスチュワートの気持ちが次第に変化していく様子をスタイリッシュに描いている。(サントラも出てる程で、音楽のチョイスもかなりいい。)

今回のシリーズは8話で完結したが、「まだまだ先があるような終わり方」だったのでこの先のシリーズも期待は出来そう。ネイソンは最終回でロンドンへ向かったので来シリーズはロンドンが舞台?なんてことも。日本に上陸の際には必見のビデオである、お楽しみに。。。
1999/05/16